嵐山で最も有名なのは、重厚な木造の渡月橋です。見事に紅葉した山を背景にした姿は、日本の美を感じさせてくれます。
今回は阪急嵐山駅から徒歩で向かいました。時期が少し遅く、日も暮れかけで山の紅葉はあまり見えなかったのですが、それでも大勢の人がいて橋は大混雑でした。川のそばに点々と植えられているもみじは、きれいに紅葉していました。
渡月橋から北西に歩いてすぐのところに天龍寺があります。広い池のある庭園と天井に描かれた雲龍図が有名ですが、今回は周辺の紅葉スポットを散策しました。周りに観光地が多く、電車でのアクセスもいいので、観光客は大勢います。
砂利や石畳で整備された歩道の脇に、所狭しと植えられた木々が紅葉しています。足元には赤茶色に色づいた落ち葉がたくさん積もり、日本らしい秋を感じることができました。
天龍寺から北上すると、無数の竹が生えた竹林の小径があります。夏に訪れると竹の清涼感に癒される有名なスポットです。
竹は紅葉するわけではないのですが、竹林の隙間から見える木々が色づいていて、緑と赤色の対比がきれいでした。
常寂光寺に向かう道は、細い道が何本にも枝分かれしていて、それぞれの道で違った景色を味わうことができます。綺麗に色づく木を探していろいろな道を散策しながら、目的に向かいました。
常寂光寺には紅葉した大きな木がたくさんあり、歩道に覆いかぶさるように枝が伸びていました。木によって、そして高さによって薄緑から橙、赤と色づいており、夕暮れの薄暗い空にとても映えます。横からも下からも綺麗な色づきを楽しむことができました。嵐山の観光の中心部から少し離れているので、それほど人ごみを気にすることなく紅葉を見ることができます。