広島の西部、瀬戸内海に浮かぶ厳島(通称 宮島)は、島全体が神聖な場所とされており、海上に建てられた朱色の厳島神社本殿と、沖にある大鳥居がメインの観光スポットです。他にも、参道や水族館、島の頂上からの景色など見るべき場所が多く、一日中楽しめます。
宮島には船で行きます。宮島口からは定期船が10~15分間隔で出ています。
宮島口は新しくてきれいな建物です。広電宮島口駅がすぐそばにあるので、電車でのアクセスもばっちりです。
港からは、宮島松大汽船と、JRの定期船が出ているので、好きな方に乗りましょう。どちらも片道180円です。タイミングよく船が来た方に乗る感じでいいと思います。
電車と同じように切符を買うか、ICカードで改札を通過します。
船が来るまで少し待ちます。
下のオレンジの船は、JRさんの定期船です。
宮島松大汽船さんの船内はこんな感じです。車も乗せることができます。
大きな窓がたくさんついているので、船内から周囲を見渡すことができます。
まもなく宮島に到着します。宮島桟橋が見えてきました。
ついてすぐの場所にはターミナルがあります。緑の屋根の、趣のある建物です。
宮島桟橋から、厳島神社に向かいます。途中の道には鹿がたくさんいるので、食料を取られないように注意しましょう。
海沿いの道からは、大鳥居が見えます。美しい海に堂々と立つ朱色の姿が美しいです。
この日は、大鳥居の補修作業が終わったばかりで、陸地から大鳥居に繋がる足場がまだ残っていました。
少し先走りますが、厳島神社からも大鳥居が見えます。大鳥居を真正面から見ることができます。
厳島神社は奥まった湾に作られているので、対岸からも大鳥居を見ることができます。この辺りは人も少ないので、ゆっくりと眺めることができます。
松の並木の間から見える大鳥居は風情があります。
大鳥居は、潮の満ち引きによっても見える景色が変わります。
引き潮の時間帯には、大鳥居のすぐ近くまで歩いて行くことができます。
夕暮れ時には、濃い朱色に染まり、重厚な姿になります。
宮島一の観光スポット、厳島神社に行ってみましょう。平清盛が建てた、世界遺産にもなっている神社です。
入口で拝観料を払って、順路に沿って進みます。
朱色に囲まれた社殿と、床下すぐのところまで来ている水面が美しいです。
迷路のように順路が入り組んでいます。
厳島神社は、左右対称のような形をしていて、中心部の一番海に近い場所は平舞台と呼ばれます。平舞台からは、高舞台と祓殿が真正面から見えます。
後を振り返ると、遠くに大鳥居が見えます。ちょうど正面から見れる姿が美しく、写真撮影のために行列ができるほどです。
厳島神社を出て、さらに奥の方に進むと、宮島水族館(みやじマリン)があります。厳島神社をほうふつとさせる和モダンなデザインと、瀬戸内の海をメインにした展示が数多くあり、そして小さい子でも楽しめるように工夫された水族館です。
入口を入ると早速、朱色のデザインが目につきます。
最初の展示は、宮島の干潟を模した水槽です。まさに、厳島神社の周りにできていた干潟のようです。
そして二階に上がると、牡蠣の養殖を模した展示があります。広島っぽいですね。食欲がわいてきます。
エスカレータでも、エレベータでも上がれるので、ベビーカーを押しながらでも安心して移動できました。
熱帯魚やサンゴの展示もあります。ものすごい数の、色とりどりの魚が展示されていて、ものすごく綺麗でした。
他にも、ペンギンとの撮影会や、アシカのライブショーなど、イベントもたくさんあります。コロナでなければ、生き物に触れるコーナーもあるようでした。
展示が足元の方まであったので、小さい子にも見れるような工夫がされているなと思いました。
少し離れたところにあるはっこい庵では、金魚の展示がされていました。
赤、白、黒の金魚が、カラフルなライトに照らされて煌びやかに展示されていました。水族館というよりアート作品です。
ドクターフィッシュもいました。めちゃめちゃ食いついてきます。
厳島神社から山を少し上ると、紅葉スポットとして有名な紅葉谷公園という場所があります。少し時期は過ぎていましたが行ってみました。
細い山道を登って行きます。道の脇では紅葉が色づいています。この道沿いの上の方まで旅館があるようです。
15分ほど山道を登ると、赤や黄色に色づいた木々がたくさん見えてきました。きれいな景色です。観光客が大勢いました。
遠くの方に朱色の橋が見えます。
もみじ橋と呼ばれ、ベストシーズンには赤く色づいた紅葉が覆いつくすベストスポットです。
今はほとんど散っていましたが、それでもきれいですね。
この先には、弥山に登るロープウェーがあるので、興味のある方はぜひ行ってみてください。
フェリーターミナルから厳島神社へ至る道は主に二つあり、一つは海沿いの道で、もう一つ山側の道があります。山側の道は表参道と呼ばれ、多くのお店がひしめき合い、いつも数多くの観光客で賑わっています。もみじ饅頭やあなご飯、焼きガキのお店など、宮島名物が思う存分楽しめます。
宮島の飲食を紹介していきます。
宮島に渡る前、宮島口駅にあるあなご飯の有名店 うえのさんです。いつもものすごい人です。並んで店内で食べようとしたのですが、待ち時間が長かったので、隣の窓口でお弁当を頼みました。
ふっくら柔らかなあなごと、甘辛いたれが最高で、お弁当でも十分満足でした。
宮島の表参道には、かなりの数のもみじ饅頭屋さんがあります。その中の一例を紹介しておきます。
・博多屋 ーもみじ饅頭
・紅葉堂本店 ーもみじ饅頭
・ミヤトヨ本店 ーもみじ饅頭
最近は、もみじ饅頭を挙げた揚げもみじというものも流行っています。熱々ふっくらになって美味しさがアップします。より柔らかくモチモチの食感にした生もみじというのもおいしいです。
広島と言ったら牡蠣ですよね。表参道のきじま商店さんで焼きガキを頼みました。いろんな種類のたれを選べるのですが、一番シンプルな、ポン酢とレモンにしました。大粒でプりっぷりの食感と、口いっぱいに広がる磯の香りがたまりません。残った汁まで飲み干しました。