しまなみ海道 サイクリング


しまなみ海道は、愛媛県今治市から、広島県尾道市までを繋ぐ道路です。6つの島を繋ぐ全長60kmのルートで、7つの橋を渡ります。有料の自動車専用道路に加え、サイクリングロードも整備されています。(向島ー尾道間の橋は自動車専用なので、その他は船で渡ります。)

 

瀬戸内の美しい海と、個性的な橋、そして各島の観光地を巡ることができます。今回は、自転車で今治駅から尾道駅までサイクリングしました。真夏の炎天下の中でしんどい道のりでしたが、瀬戸内の絶景を十分に楽しめました。

今治駅から降りてすぐの場所に、今治駅臨時レンタサイクルターミナルがあります。 高架下に自転車が並べられていて、現地で格安でレンタルできます。 (2020年に 今治駅前サイクリングターミナル に代わっています。) 1000円ちょっとでクロスバイクを一日レンタルできます。 ゴールの尾道までのルートのところどころに拠点があり、乗り捨ても可能です。

まずは大島を目指します。サイクリングロードは車道の脇に水色のラインが引かれているので、それに沿って進みます。急な曲がりや、ルートの分岐もあるので、地図や看板に注意しましょう。

四国と大島を繋ぐ来島海峡大橋が近づいてきました。橋を渡るには長い坂を登らなくてはなりません。

橋の車道の横に自転車の専用レーンがり、自転車は通行無料です。橋を渡るときは海風が心地よく、高いところから瀬戸内海のきれいな海が見渡せました。 真下にはきれいな砂浜が広がっています。 結構な高さがありますね。

橋を渡り切った後は、大島の山中を走ります。 結構アップダウンがあります。しまなみ海道の橋は結構高いので、島の道から橋に行くたびに長い上り坂になっています。大変ですが、登り切った時の橋からの絶景は格別です。

しばらく大島のサイクリングロードを走ると海岸沿いの道に出て、次の伯方島につながる伯方・大島大橋が見えてきました。


橋を渡りきると、伯方の塩で有名な伯方島です。 伯方島では海岸沿いを走ります。途中、道の駅マリンオアシスはかたに立ち寄りました。ビーチに隣接した施設で、塩を使ったスイーツが食べられます。広い砂浜では、海水浴をしている子供たちもいました。さっき通った大島大橋も見えます。すぐ近くには、イルカに触れ合える施設もあるようです。


次は大三島を目指します。間の大三島橋までは、やはり長い坂道を登ります。大三島橋は短いですが、ユニークな曲線の形をしていて、通り過ながら上を見上げるのも面白いです。

橋を渡りきると、大三島のサイクリングコースはすべて海岸沿いです。コース傍はすぐ海で、場所によっては浅瀬の砂浜が広がっていて、南国のビーチのような色合いです。手前にはキラキラ光る水面、奥には独特な形をした多々羅大橋が見えます。


次の生口島につながる多々羅大橋のふもとには、 多々羅しまなみ公園 があります。サイクリストの聖地と言われています。大きな道の駅になっていて、自転車やバイク、車で来た人たちがたくさん立ち寄っています。この場所から多々羅大橋がよく見えます。



ここからは、またまた急な登坂です。橋での絶景と達成感のために必死にペダルをこぎました。

高い目線から見る多々羅大橋は美しいです。

橋を渡りきると生口島です。生口島では、かなり長い距離の海岸沿いを走ります。途中に、瀬戸田サンセットビーチ があります。飲食店やバーベキュー施設もあり、車で来ている人が大勢いました。広いビーチには大きなアート作品が設置されています。 


しばらく自転車をこぎ続け、因島大橋までたどり着きました。ここを渡った先が因島です。

因島では、はっさく屋さんの名物"はっさく大福"を食べるつもりでしたが、休業中でした。 橋よりもずっと高いところにある店の前まで行って初めて知ったので、なかなかのショックでした。今まで登ってきた坂を自転車で下り、因島アメニティ公園で休憩することにしました。ビーチや芝生の広い公園、プールにバーべキュー場もある公園です。この公園のシンボルなのかわかりませんが、大きい恐竜のモニュメントがありました。



この場所から次の因島大橋に向かって進むと、巨大な橋を下から見ることができます。トラス構造が迫力あってかっこいいです。渡った先は、最後の島 向島です。 

ここまでくると、疲労も溜まってきましたが、サイクリングが終わりに近づいているという寂しさを感じ始めました。

きれいな浜辺を見ながら走り、途中で振り返るとさっき渡った因島大橋の全景が見れました。 直線と曲線がきれいに調和した美しいデザインです。

途中、離島の岩小島にかかる赤い橋がありました。背景に見えているのは本州です。

その後も走り続けると、小さい港に着きます。最後はなんと船で渡ります。本州までは泳いで行けそうな距離ですが、尾道渡船、あるいは福本渡船に自転車を乗せて渡ります。なかなかできない経験なのでワクワクしました。船に乗り込み、ほんの数分で対岸に着きます。

場所は離れますが、車が通れる橋が架かったルートがあるので、車で来た人はそちらを利用できます。 



橋を渡ってしまえば、広島の観光地 尾道です。尾道港のすぐ横にレンタサイクル最後の拠点があるので、そこで自転車を返却し、今回の旅は終わりました。この後、ONOMICHI U2に隣接する場所にコインシャワーの施設があったので、そこで汗を流しました。 広くて着替えもできるので、サイクリストにはとっても便利な場所です。この後続けて尾道観光をしたので、それは 尾道 で紹介します。