とびしま海道は、広島県呉市の下蒲刈島から愛媛県今治市の岡村島までを結ぶ道路です。道中7つの橋を渡る全長30kmのルートで、サイクリングロードも整備されています。本州と下蒲刈島を結ぶ橋は有料ですが、そのほかは無料で通ることができます。
瀬戸内海のきれいな海を見れるのはもちろんですが、海の関所とした栄えた下蒲刈島や、江戸時代の街並みが残る岡村島など、歴史的な観光スポットもあります。
今回は、愛媛県の今治港から船で岡村島まで行き、とびしま海道を経て呉市内まで旅しました。
JR今治駅で電車を降り、今治港に歩いて向かいます。10分ほど歩くと、船の形をモチーフにした今治港の建物が見えました。 船の出発まで少し時間があったので、海沿いを散歩していると今治城が見えました。
岡村島行のせきぜん渡船の切符を買って乗船しました。 20人乗れないぐらいの小さな船でしたが、自転車を5台ほど詰める専用スペースが確保されていました。 とびしま海道のサイクリング人気が高まっていて、レンタサイクルも積極的に行われているようです。
出発して早々、しまなみ海道の一つ、来島海峡大橋の真下を通りました。なかなか見ることのないアングルで、青空と橋とのコントラストがいい感じです。
大三島、大下島、小大下島を経由し、1時間半ほどで岡村港に着きました。
港の周りには民家があるのですが、少し歩くと海沿いの道路だけで自販機も無いです。徒歩以外の交通手段がないので、隣の大崎下島のバス停まで5km程歩きます。
海からの涼しい風が吹くものの、真夏の日中はかなり暑いです。海沿いの道路はサイクリングロードになっており、何人ものサイクリストが通りすぎます。レンタサイクルを手配しておけばよかったと後悔です。大崎下島とをつなぐ橋が見えたぐらいで、海辺のビーチがありました。乗越海岸です。
ここから橋に向かって長い坂道を登って行きます。橋の手前の休憩スペースで一休みし、再び大崎下島に向けて歩いて橋を渡ります。岡村大橋と平羅橋を連続して渡ります。
大崎下島に着いてすぐのところにバス停があったのですが、バスの時間は一時間後です。 残念、、
観光地の 御手洗地区 までは2.7kmと表示が出ていたので、さらに歩いて進むことにしました。 御手洗は江戸から昭和にかけての古い町並みが保存されている地区で、写真映えスポットが所々にあります。ぶらぶらと街並みを観光しました。広島側から車で来た観光客も結構いました。
近くのバス停に広島行きのバスが来たので、乗りました。ようやく椅子に座れます。
バスはとびしま海道の島々を、海沿いの道路を走りながら進みます。 豊島大橋を通って豊島に、豊島大橋を通って上蒲刈島まで来ました。
下の写真は、豊浜大橋と豊島大橋です。
上蒲刈島には、きれいに手入れされた松の庭と、朝鮮通信使の資料を展示した 松濤園 があります。目の前にバス停があるのでいったん停車しましたが、今回はスルーです。
今回は寄れなかったのですが、自転車か車で来るときはビーチや温泉、宿泊施設が併設された 県民の浜 などにも行ってみたいです。
バスは蒲刈大橋を通って、下蒲刈島に来ました。広島本土とつながる安芸灘大橋のみ有料(バスなので関係ないですが)で、規模が大きく一番見ごたえのある橋です。長さも高さも大きいく、シルエットがスマートで美しいです。
安芸灘大橋を通り過ぎた後はJR仁方駅の近くでバスを降り、そこからJRで呉駅に向かいました。 ここから先の呉の旅は、 呉 に掲載しています。