呉について


かつて軍港として栄えた地域で、今は海上自衛隊の基地があります。 港に停泊した艦船や、造船所で作られている巨大な商船を見ることができます。 戦艦大和や潜水艦の施設もあり、海軍や海自に関係するスポットがたくさんあります。

大和ミュージアム


大和ミュージアムは、戦艦大和をはじめとした旧海軍の資料や、造船の町として栄えた呉の町についての資料館です。

9:00の開館と同時に、大和ミュージアムに入館しました。常設展示と特別展示があり、両方入れるチケットを購入しました。まずは期間限定の特別展示ブースに行きました。戦時中の航空機の発展が紹介されていました。 海が近い呉は飛行艇が主流だったらしく、現役のUS-2に至るまでの飛行機の歴史が紹介されていました。

 

特別展示を出ると、建物の中央に戦艦大和の1/10模型が設置されています。 このミュージアムのメインというだけあって、サイズといい精巧な作りといい、ものすごい迫力です。周囲一周だけでなく、下からも上からも見れるようになっていて、一番人気のエリアでした。 背景がガラス張りになっていて、窓の向こうに呉の海が見えているのも、さらに臨場感を引き立てていました。

大和の模型の周りには常設展示の部屋やブースが設置されているので、順路に沿ってみていくことにしました。 武蔵や長門をはじめ、歴代の戦艦が資料や模型を用いて数多く紹介されています。大和の製造から、戦闘歴、海底に沈む現在の姿を紹介しているブースを見た時は、感情移入してしまいました。他にも、戦時中の呉の街並みや、戦艦のエンジン、戦闘機、そして戦後に建造されたタンカーなども紹介されており、興味をそそるものばかりでした。 

ミュージアムを出た時には3時間も経っていました。昼食は、出てすぐのところにあるビーコンさんで海軍カレーを食べました。カウンターからは海が見え、造船の街並みが見渡せます。

大和ミュージアム ビーコン

店を出てすぐのところには桟橋があります。その桟橋は大和の甲板上を実寸大で再現したものらしく、地面に船橋や砲台が描かれていました。 船の先端まで歩き、改めて大和の大きさを実感しました。

てつのくじら館


巨大な潜水艦が目を引くてつのくじら館は、海上自衛隊の資料館です。なんと、実際に使われていた潜水艦が展示されているのです。施設には無料で入れます。 

建物は三階建てで、1Fは海上自衛隊の歴史、2Fは掃海艇(機雷を除去する船)の紹介、3Fは潜水艦に関しての展示でした。 現役の海上自衛官が丁寧に案内や説明をしてくれます。 三階では実物の潜水艦(野外展示されているもの)の中に入ることができます。 艦内では狭いスペースが上手に使われていて感心しました。 設置されている潜望鏡で、近くの港の艦船を覗くことができました。

アレイカラスこじま


海辺に面した公園で、海上自衛隊の基地が隣接しているため、艦艇や潜水艦がまじかで見れます。呉駅からは国道沿いを3km程歩きます。道中には、旧日本海軍の建築物や、海上自衛隊の施設などの観光スポットが点在しています。

半分を過ぎたぐらいで、少し高台になった"歴史のみえる丘"に着きます。ここからは、巨大な船が建造されている造船所の様子が見渡せます。

海に向かって丘を下っていると、正面に海上自衛隊の基地が見えてきます。"呉基地係船堀"と呼ばれる場所からは、特に多くの艦艇がまとめて見れます。

アレイからすこじまに着くと、いかだに停泊している艦船や、潜水艦が数多く見れました。灰色のゴテゴテした艦艇は、夕日の影がバックとなり、いかつくてかっこよかったです。上部だけ見える真っ黒な潜水艦は、見ているだけで恐怖を感じる異様な雰囲気でした。

海沿いの道はきれいに整備されていて、いろいろな角度から船の町 呉の景色を見ることができました。

JR呉線


JR呉駅から広島駅に向かいます。海沿いを通る路線で、車窓から瀬戸内海のきれいな景色を見ることができます。 途中にビーチがあり、電車内には海水浴に来たであろう多くの若者がいました。

40分ほど乗っていると広島駅に着きます。 中四国地方最大の都市だけあって、駅周りには高層ビルも立ち並び、交通量も人も多いです。 お昼は駅にあるお好み焼き屋さん"いっちゃん"さんで牡蠣が乗った広島焼きを食べました。蒸し焼きにされたキャベツは甘くてソースとの相性抜群で、大きな牡蠣はプリプリで磯のうまみが溢れてきて最高でした。

広島焼き 牡蠣