平和記念公園について


平和記念公園は、広島市街地を流れる川の三角州に囲まれた緑豊かな公園です。 戦前までは広島一の繁華街でしたが、原子爆弾で壊滅的な被害を受けました。今では、原爆の悲惨さを後世に伝え、平和を祈願する場所となっています。原爆ドームや資料館などの施設があり、戦争の歴史についても多くのことを学べます。

平和の門から原爆ドームへ


車で来る方は、平和記念公園の周りの駐車場を利用してください。電車だと、広電が平和記念公園を取り囲むように通っているので、近くの駅で降りてください。

公園の一番南には平和の門があります。門を通って園内に入ると、祈りの泉と大きな花のオブジェがあります。春には色とりどりに花が咲き誇ります。

中央の大通りを進んでいきます。資料館や慰霊碑などがあります。 緑がきれいに整備されているのどかな公園で、所々にきれいに咲いた花が植えれられていました。 しばらく進むと、折り鶴と少女をモチーフにした、原爆の子の像があります。 周りには多くの千羽鶴が飾られていました。

さらに進むと元安川に出ます。 対岸には、世界遺産の原爆ドームが見えます。 原爆の悲惨さを今に伝える遺産であり、この状態で長年保存されています。 石造りの頑丈な建築物でさえも、一瞬でこのような姿になったというから驚きです。後世に向けて永遠に残し続けなければならないものですね。

川に架かる橋を渡ると慰霊塔があり、その奥に進むと先ほどの原爆ドームが姿を現します。

柵で囲まれてそもそも近づけないのですが、なんだか近寄りがたい雰囲気を感じました。 周りでは、ボランティアの方でしょうか、原爆ドームや戦争について語る高齢の方々がいらっしゃいました。 近くの観光客も真剣に話を聞いていました。

原爆ドームには入れませんが、周囲からその姿を見ることができます。重厚なつくりの建物ですが、巨大な力で破壊された様子がよくわかります。原子爆弾の破壊力の凄さが目に見えてわかります。

夕暮れ時には、どこか物寂しさを感じます。戦争という過ちを二度と起こさないためのシンボルです。

原爆ドームから平和記念資料館までが、平和記念公園のメインの通りになります。広くまっすぐ伸びる大通りには、平和の灯や平和の池、慰霊碑などが並んでいます。

最後に、平和記念資料館に行ってみましょう。広大な館内には、原爆の被害や当時の遺品、人々の苦しみなどを伝える膨大な展示があります。生々しい描写や、本当の血が付いた遺品など、刺激が強い展示物もあります。目をそむけたくなるようなものもありますが、日本人として言っておくべき施設だと思います。

平和記念公園から少し離れた場所ですが、最近、おりづるタワーという施設が建てられました。

物産展や飲食店などが集まった施設です。そして、屋上からは広島の街が一望できる展望スペースになっています。