室戸岬について


高知県西部の太平洋に突き出た半島の先が室戸岬です。濃いブルーやエメラルドグリーンに輝く海がとても美しいです。海岸沿いは急峻な崖になっており、むき出しの地層や特異な形の岩が並んでいます。 世界的にも珍しい地形で、 ユネスコのジオパーク に登録されています。

今回は室戸岬まで車で行ってみました。お勧めの観光スポットを紹介していきます。

高知県の南国ICを降りてから室戸岬までは、下道の国道を2時間ほど走ります。 広くてまっすぐな走りやすい道が続きます。 道沿いに映えている植物が、南国の雰囲気です。

途中に道の駅がたくさんあるので、立ち寄ることをお勧めします。このページの最後に、道の駅を紹介していきます。

室戸岬


市街地を過ぎてから室戸岬までは、広くてなだらか海岸線の道が続きます。 ヤシの木と青い海、きれいな青空がいい感じです。 時々小さな岬があるので、何度か室戸岬が見えたと騙されました。

室戸岬までの道

室戸岬のエリアは広く、駐車場も点在しているので、見たいスポットの近くに駐車しましょう。 →室戸岬周辺観光マップ

今回は、岬の本当の先っぽ 灌頂ヶ浜に行きました。

近くの駐車場からは、ごつごつした岩と、その向こうに真っ青な海が見えます。 今までの道のりで見た青よりも、断然濃い青色です。

灌頂ヶ浜 駐車場から

ここから遊歩道を通って、海岸まで出ます。 遊歩道の周りは植物がうっそうとしていますが、観光客が多いのでしっかり整備されています。 視界が開けると、再び海が見えてきました。

ここは岬の先っちょなので、周囲三面が海に囲まれています。 地層が斜めにうねった岩もごろごろ転がっていて、ダイナミックな地形です。 その岩に打ち寄せる波が、いたるところで白く泡立っています。 普通に海水浴に来ている人もいました。

少しだけ海でチャプチャプした後、海岸沿いに整備された遊歩道を歩きました。 途中で、山の上の灯台と、中岡慎太郎像が見えました。 坂本竜馬と同時代の、幕末の英雄です。(→中岡慎太郎)

遊歩道は海岸沿いに長く続き、歩きながらダイナミックな地形と海の絶景を楽しめます。

むろと廃校水族館


室戸岬の東側には、 室戸岬の地形について無料で学べる室戸ジオパークや、 廃校になった小学校を改装したユニークなむろと廃校水族館 があります。 今回は、水族館を紹介します。


室戸岬の先端から、車で15分ほど走ると、校舎の風貌をした水族館があります。水色の外観が目を引きます。

入場券を買って、玄関から入っていきます。

入って早々、AEDの設置場所を改造した水槽や、手洗い場を利用した水槽がありました。 ユニークですね。

小学校の教室をそのまま残した部屋もあります。 懐かしい気持ちになりますね。 黒板にはちゃんと魚のことが書いてありました。 跳び箱の中に水槽が埋め込まれてたり、いろいろ楽しむ工夫がされています。

廊下にはちゃんとした水槽もあります。光が幻想的できれいです。

むろと廃校水族館 廊下 水槽

丸い形の水槽には、ウミガメがいました。 すぐ触れるぐらいの距離で見ることができます。 エイの裏面は、ゆるキャラの顔みたいでかわいいです。

屋外からは室戸の海が見えます。 屋外プールもしっかり再利用されています。 広いプールには、いろんな種類の魚が泳いでいました。

ユニークで面白い水族館で、小学生の時の記憶も思い出されて、十分楽しめました。

室戸スカイライン


最後は、無料で走れる 室戸スカイライン に向かいます。 室戸岬は段丘になっていて、その尾根沿いを県道が通っています。 高いところから室戸の海の絶景が見られます。

北側と南側に入口がありますが、今回は南側から入りました。 いきなりグネグネのヘアピンカーブが続き、急な坂道をひらすら登ります。 カーブを曲がるたびに海の綺麗な景色が見えます。しばらく道を進んでいると駐車場があり、展望台に行くことができます。

この駐車場周りは、不思議と猫がたくさんいます。 野良猫でしょうか?

ここから階段を登って展望台に向かいます。 結構な高さで、周りは木々に囲まれています。 冒険しているみたいです。

登り切ると広い展望スペースがあり、360°見渡せます。 まずは西側の海からです。 少し雲が迫ってきましたが、これはこれで迫力のある写真になりました。

室戸スカイライン展望台 西側

次は東側です。 写真に小さく映っていますが、恋人の聖地にも登録されているようです。

室戸スカイライン展望台 東側

今までずっと海を眺めていて感じたのですが、岬の西側は淡い緑色の海で、東側は濃い青色の海なんですよね。 海の深さや地形が違うからでしょうか、不思議です。

このままスカイラインを通って北側の入口から出て、そのまま帰りました。

道の駅


南国ICから室戸岬までにある道の駅を紹介します。

室戸岬 道の駅 マップ

南国 風良里(ふらり)

南国ICを降りてすぐにあります。レストランやお土産屋さんがあり、中にはモーニングバイキングなんかもあります。 建物の裏側には広場があり、高いヤシの木がありました。 南国の雰囲気を感じられます。

ヤ・シィパーク

国道55号土佐東海道を進んでいくと、海と並走する道になります。 この道沿いにはくろしお鉄道やサイクリングロードが通っていて、いずれの手段でも海のきれいな景色が望めます。

海沿いを少し走ると、ヤ・シィパークという複合施設があります。海水浴場やキャンプ場、 道の駅やす 等がある広いエリアです。 特産品の販売所だけではなく、カフェやインド料理やさんの店舗まであり、建物の裏にはビーチが広がっています。

遠浅の砂浜なのか、海の色が淡いエメラルドグリーンです。 海水浴を楽しむ人々がたくさんいました。

道の駅 大山

大山 までの道は、ずっと海の近くを走ります。 車の窓からは一面に太平洋が見渡せます。 きれいな淡い青色が、水平線のかなたまで続いています。 海底の深さが突然変わっているためか、きれいに二色に分かれているのもまたきれいです。

道沿いに長い駐車場があります。 道の駅自体は小さいですが、レストランや特産品売り場があります。 そして目の前には大山岬があり、歩いていくことができます。海の色が青ではなく緑色です。

田野駅屋

田野駅の駅前には、 田野駅屋 という道の駅があります。 この場所は海から少し離れているので海の景色は見えませんが、駅前だけあってレストランや物産展などの施設が充実しています。 この日も多くの人が訪れていて、駐車場に停めれないぐらいでした。 総菜が美味しいというのでも有名な道の駅です。

キラメッセ室戸

室戸岬に一番近いところにあり、広い駐車場があります。

海のすぐ傍の施設で、駐車場から海の絶景が見渡せます。 松の木と、ごつごつした岩の海岸線がいい感じです。 このあたりの海は、淡い青色をしています。 太平洋からの波が岩にぶつかって白波を立て、いい音が聞こえます。

キラメッセ室戸 海

手作りのジェラートが美味しいです。 メニューは日替わりで、今回はムロトブルーを頼みました。 クリーミーなミルク味に、海洋深層水の塩味がいいアクセントです。